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俳優・斎藤工が、映画監督・齊藤工として挑戦した長編監督デビュー作で、実話にもとづくオリジナル作品である。
たばこを買いに行くと言ってそのまま失踪した父。13年後に余命数か月で見つかる。
前半の回想シーンでは、その失踪の前後の家族の姿が静かな暗い色調で描かれる。一転してライブ感あふれる、父の葬式場面でのアドリブ全開の後半。監督のこの二つを融合させるという果敢な挑戦は見事に成功し、第20回上海国際映画祭アジア新人部門で最優秀監督賞を受賞するなど、国内外の映画祭で高い評価を得ている。